baserCMSのコアのアップデートは、composer を利用しますので、通常であれば、リリースを完了しないとアップデートのテストが行えません。
ここでは、リリース前にアップデートのテストを行う方法を説明します。
composer では、設定によって、開発ブランチより、最新のコードを取得することができます。
アップデートのテスト環境を準備し、その仕組を利用して、リリース前にアップデートのテストを行います。
開発環境では、命名規則に沿ったブランチを作成し、GitHubにプッシュします。
次のように「x」を指定したブランチを作成すると、packagist では、開発版として扱われます。
命名規則に沿った開発ブランチを作成します。
git checkout -b 5.1.x
バージョン番号は、実際のリリース予定のバージョンに合わせて更新します。
開発ブランチ名と同じように「5.1.x」のような形式にすると、baserCMSのアップデート時のアップデートスクリプトが実行できませんので注意が必要です。
# plugins/baser-core/VERSION.txt
5.1.0
GitHubにプッシュすると、GitHubActionsで、monorepo-builderにより、レポジトリの分割が行われ、「baserproject/baser-core」などの子パッケージのレポジトリに開発ブランチが反映されます。
git push origin 5.1.x
「baserproject/baser-core」などの子パッケージのレポジトリに開発ブランチが作成されると、自動的に Packagist にも反映されます。
反映されていれば、これで composer で開発ブランチの取得が可能となります。
# Packagist でのバージョン名
5.1.x-dev
テスト環境では、アップデート前に composer.json にて、開発ブランチを取得できるように設定が必要です。
開発ブランチが取得できるようなバージョン指定になっている必要があります。
"require": {
"baserproject/baser-core": "5.1.x-dev",
...
}
開発版が取得できるように設定を追加します。
"minimum-stability": "dev",
"prefer-stable": true
もし、replace があれば除外します。
"replace": {
"baserproject/baser-core": "5.0.18",
...
}
管理画面にログインし、直接アップデート画面を開いて、アップデートを実行します。
https://your-update-test/baser/admin/baser-core/plugins/update
「最新の開発版をダウンロードする」にチェックを入れて「ダウンロード」をクリックします。
※ v5.0.19 以降から利用可能です。
※ 事前にデバッグモードに切り替える必要があります。
「アップデートを実行」をクリックします。