アクセスルールは、認証を前提とした認可です。
認証が完了したユーザーに紐づくユーザーグループごとに、各コンテンツへのアクセス権限を設定することができます。
各コンテンツへのアクセス権限は、URLをベースとしており、
BaserCore/AppController::beforeFilter()
にて、PermissionsService::check()
を利用して行なっています。
権限がない場合は、Forbidden エラーを発生します。
アクセス権限の判定方法については、permissions テーブルを参照し、所属するグループが対象URLについて許可となるデータを持っているかどうかで判定します。
permissions に保存する URLについては、ワイルドカードが利用できます。
# 設定値:/baser/admin/baser-core/sites/*
/baser/admin/baser-core/sites/index # 可
/baser/admin/baser-core/sites/edit/1 # 可
# 設定値:/baser/admin/baser-core/sites/*/1/*
/baser/admin/baser-core/sites/index # 不可
/baser/admin/baser-core/sites/index/1 # 可
/baser/admin/baser-core/sites/index/1/1 # 可
/baser/admin/baser-core/sites/index/2/1 # 不可
アクセスルール(permissionsテーブル)のデータは、baserCMSのインストール時、または、対象プラグインのインストール時に自動生成する仕様となっています。
自動生成においては、各プラグイン内のアクセスルールファイル /config/permission.php
内の設定キー permission
を参照して行いますが、設定がプラグインに存在しない場合は、次のURLを自動で登録し、全て許可する仕様となっています。
/baser/admin/plugin-name/*
機能ごとの細かい制御や、ユーザーの利便性を考えた場合にアクセスルールグループごとに設定できた方が便利ですので、複数画面が存在するプラグインの場合は、できる限りアクセスルールファイルを準備しましょう。
アクセスルールファイルの作成例は次をご覧ください。
// /plugins/YourPlugin/config/setting.php
return [
'permission' => [
// アクセスルールグループ識別名
'UsersAdmin' => [
// アクセスルールグループタイトル
'title' => 'ユーザー管理',
// プラグイン名
'plugin' => 'BaserCore',
// タイプ(Admin / Api)
'type' => 'Admin',
// アクセスルールのアイテム
'items' => [
// アクセスルールの識別名
'Index' => [
// アクセスルールタイトル
'title' => '一覧',
// アクセス対象のURL
'url' => '/baser/admin/baser-core/users/index',
// メソッド(* / GET / POST)
'method' => '*',
// アクセス可否
'auth' => false
],
'Add' => [
'title' => '新規登録',
'url' => '/baser/admin/baser-core/users/add',
'method' => 'POST',
'auth' => false
],
'Edit' => [
'title' => '編集',
'url' => '/baser/admin/baser-core/users/edit/*',
'method' => 'POST',
'auth' => false
],
'EditSelf' => [
'title' => '自身の編集',
'method' => 'POST',
'url' => '/baser/admin/baser-core/users/edit/{loginUserId}',
'auth' => true
],
'Delete' => [
'title' => '削除',
'method' => 'POST',
'url' => '/baser/admin/baser-core/users/edit/*',
'auth' => false
]
]
]
]
];
なお、アクセスルールファイルにおいて、{loginUserId}
という特殊な文字列を利用することが可能です。
こちらには、ログインしているユーザーのIDが自動的に設定されます。
アクセスルールは、管理画面にてグループごとに初期化して、再度、自動ビルドを行う事ができます。
強制的にアクセス権限を与えたいURLについては、設定 BcPermission.defaultAllows
にシステムURLとして登録しておく事で、強制的に制限を解除できます。
return [
'BcPermission' => [
'defaultAllows' => [
'/baser/admin/baser-core/dashboard/*',
'/baser/admin/baser-core/dblogs/*',
'/baser/admin/baser-core/users/logout',
'/baser/admin/baser-core/users/back_agent'
]
]
];